データマネジメント試験(仮称)とは?2027年新設の内容・科目B範囲・サンプル問題を図解【IPA新制度】

データマネジメント試験(仮称)とは。2027年度新設・IPA新制度の解説記事アイキャッチ データマネジメント試験
はじめにお読みください:本記事は、IPA(情報処理推進機構)が公表した「出題範囲等の改定案 Ver.1.0」(2026年3月)および「データマネジメント試験(仮称)」のサンプル問題(2026年6月22日公表)という一次情報にもとづきます。試験名は仮称で、試験時間・出題数・配点・合格基準などは未公表、内容は検討段階の「案」=今後変更される可能性があります。正式・最新の情報は必ずIPA公式ページでご確認ください。(最終更新:2026年7月9日)

データマネジメント試験(仮称・略号DM)は、2027年度に新設されるIPAの国家試験です。ひとことで言えば「データ・AIを正しく扱い、業務で活かせるビジネスパーソン」を評価する、基本レベルの試験。ITパスポートの次のステップに位置づけられます。この記事では、試験の中身・科目B(技能)の出題範囲・PD-D(データ・AI)との違い・いつから受けられるかを、公式の一次情報だけを根拠にやさしく図解します。

1. 結論:3行でわかるデータマネジメント試験

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2027年度に新設される国家試験。データ・AIを効果的・効率的に利活用するための「データマネジメントの基本的な知識・技能」を評価します(改定案の概要より)。
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レベルは「基本」。ITパスポートの次のステップ。データ基盤を自分で作る専門家ではなく、データを正しく扱い、活用して意思決定に貢献するビジネスパーソンが対象です。専門家向けは別区分のPD-D(データ・AI)
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科目A(知識)+科目B(技能)の2科目構成。科目Bの出題範囲は4分野。すでにサンプル問題が公開されており、出題イメージをいち早くつかめます。

2. データマネジメント試験とは(公式の定義)

IPAの改定案では、DMの概要を次のように定めています(一次情報の要約)。

【概要】データ・AIを効果的・効率的に利活用するデータマネジメントの基本的な知識及び技能が、目標とする水準に達していることを評価する。

スキルの発揮場面としては、「データマネジメントの管理主体者と協働するビジネスパーソンとして、業務とデータの関係を理解し、組織内外のデータを適切に扱い、活用して、データドリブンな意思決定と価値創出に貢献する場面」が想定されています。

ここで大事なのは、DMが想定するのは「データ基盤を構築する技術者」ではないという点です。データベースを設計したり、パイプラインを組んだりする専門的な仕事は、後述のPD-D(データ・AI)の領域。DMは、現場でデータを使う側・活かす側の基本スキルを問う試験です。この線引きが、DMを理解する最大のポイントになります。

3. いつから受けられる?試験方式は?

新制度は2027年度から段階的に始まります。DMは、2027年度の夏頃〜秋頃の開始が予定されているグループに含まれます。

新制度・施行スケジュール(IPA検討状況より・DMの位置)

〜2026年度
現行制度の最後の年。現行の情報処理技術者試験は2026年度の実施をもって終了予定。
2027年度 春頃
IP・SG・FE を新制度で開始。
2027年度 夏〜秋頃
DM(データマネジメント)・PD-M・PD-D・PD-S・SC を開始。

※新制度は全区分がCBT(コンピュータ試験)方式。DMの実施回数・試験時間・出題数などの詳細は未公表(検討中)です。

4. 試験での位置づけ:DMとPD-Dは何が違う?

データ・AI系の新設区分は2つあります。名前が似ているため混同されがちですが、水準(基本/専門)も、対象者(活用する側/基盤を作る側)も異なります。ここを取り違えると受ける試験を間違えるので、しっかり押さえましょう。

DM データマネジメント試験
水準:基本レベル
ITパスポートの次のステップ。

対象:データを活用する側。データマネジメントの管理主体者と協働するビジネスパーソン。業務とデータの関係を理解し、正しく扱い、意思決定に活かす。

科目B範囲:データの適切な取扱い/意思決定・検証と改善/組織文化の醸成/成熟度向上(PoC)

PD-D プロフェッショナル(データ・AI)
水準:専門レベル
応用情報+高度試験を大括り化した新設区分の1つ。

対象:データ基盤を作る側。データドリブンな活動を支える基盤を構築・整備する専門家

科目B範囲:データマネジメント/データ分析(統計・機械学習・生成AI・RAG・AIエージェント)/データエンジニアリング/データ処理とアルゴリズム(SQL・擬似言語)

ざっくり言うと:「データを使いこなす基本スキル」がDM、「データ基盤を作り込む専門スキル」がPD-D。まずデータリテラシーを固めたい人・非エンジニア職の人はDM、データエンジニア/サイエンティスト志向の人はPD-Dが軸になります(対象者像はいずれも改定案の記述にもとづく整理)。

5. 何が出る? 科目構成と科目B(技能)の4分野

DMは科目A(知識)+科目B(技能)の2科目です(この2科目構成はDM・SG・FEに共通)。このうち、出題範囲がすでに公表されているのが科目B(技能)で、次の4つの分野で構成されます。

データマネジメント試験 科目B(技能)の出題範囲・4分野

データマネジメント試験 科目B 4分野:1データの適切な取扱い、2データ活用による意思決定・検証と改善、3データ活用の組織文化の醸成、4データマネジメントの成熟度向上

1データの適切な取扱い
  • データの定義・内容、データ間の関係と整合性の確認
  • 利用目的・アクセス範囲・機密レベル・ルール・倫理に基づく取扱い
  • メタデータ整備状況・データ品質の確認と問題発見時の対応
  • AI活用におけるデータ利用上の留意事項/非構造化データの取扱い
2意思決定・検証と改善
  • 目的に沿うデータの特定・選定
  • 課題解消・価値創出のためのデータ分析の実施
  • 分析結果から得た洞察の意思決定への反映
  • 対応結果の検証・改善、プロセス改善と教訓の共有
3組織文化の醸成
  • データ活用の意義の啓発(成功事例の共有など)
  • 協働によってデータ活用を促進する環境の形成・定着
4成熟度向上
  • データ活用・デジタル技術(AIを含む)の各種動向の把握
  • 概念実証(PoC)の企画・実施
  • PoCの実施結果の関係者への情報共有・提案

※出典:IPA「出題範囲等の改定案 Ver.1.0」データマネジメント試験 科目B(技能)の出題範囲。科目A(知識)の詳細な出題範囲・試験時間・出題数は本記事執筆時点で未公表です。

6. サンプル問題がもう公開されている

DMの大きな強みは、科目A・科目Bのサンプル問題がすでに公開されている点です(2026年6月22日、IPA公表)。新制度の出題イメージを、いま実際の問題で確かめられる数少ない区分です。IPAは「教育目的など試験制度の意義に反しない限り、問題集やテキストでの使用に特別な許諾・使用料は不要」と明言しています。

当サイトでは、この公式サンプル問題を1問ずつ、選択肢を全部つぶす形で徹底解説していきます。

※公開でき次第、上記はリンクに切り替わります。

7. だれ向け? いま何をすべき?

  • データを扱う非エンジニア職・DX推進担当・企画/マーケの人:DMはまさに「データを武器にするビジネスパーソン」の資格。ITパスポートの次の一歩として最適です。
  • データエンジニア/サイエンティスト志向の人:専門レベルのPD-D(データ・AI)が本命。ただしDMで扱う「データガバナンス・データ品質・メタデータ」はPD-Dでも土台になります。
  • いま準備するなら:まず公式サンプル問題を解いて出題の雰囲気をつかむのが最短。科目Bは長文の事例問題で、「技術力より、ルールに照らした判断力」を問う形式です(サンプル問題の出題趣旨より)。範囲・形式は「案」段階のため、最新情報は当サイトでも追って更新します。

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出典(一次情報)

  • IPA「情報処理技術者試験・情報処理安全確保支援士試験 出題範囲等の改定案 Ver.1.0」(2026年3月)— データマネジメント試験(仮称)の概要・目標水準・科目B出題範囲
  • IPA「新試験制度のサンプル問題について」(2026年6月22日公表)[link]
  • IPA「情報処理技術者試験及び情報処理安全確保支援士試験の見直しの検討状況について」(2026年3月31日公表)[link]

※本記事の試験区分名はすべて仮称であり、内容は公表時点の検討状況(案)にもとづきます。試験時間・出題数・合格基準などは未公表です。最終的な仕様はIPAの公式発表をご確認ください。

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