基本情報技術者試験 科目Bのアルゴリズム|何が出て、どの順に学ぶか

基本情報技術者試験

現行FE シラバス Ver9.2 準拠第2部 定番処理の型 目次最終更新 2026-08-29

科目Bのアルゴリズムは、自分で書くのではなく、書かれたものを読んで答える問題です。だから必要なのは「思いつく力」ではありません。目の前のプログラムが何をしているかを、確実に言い当てる力です。このページで出題範囲を正典で確かめ、27回をどの順に読むかまで決めておきます。手当たり次第に始めると、前の回を使う回に先に当たって、そこで止まります。

書く力ではなく、読む力が問われる

アルゴリズムと聞くと「自分でソートを思いつけないと駄目なのか」と身構えますが、科目Bで問われるのはそこではありません。出題はいつもプログラムが先にあって、空欄が数か所ある形か、実行結果を答える形です。

やることは、いつも同じ3つ

① 問題文が「何をする関数か」を必ず教えてくれるので、まずそこを読む。② 変数の値を1行ずつ書き出す(トレース)。③ 空欄に選択肢を入れて、①と食い違わないものを選ぶ。

アルゴリズムの名前を知っていると②が速くなる ── これが「アルゴリズムを勉強する」ことの実際の効き方です。知らなくても解けますが、時間が足りなくなります。

先に擬似言語が読めるようになっていること

アルゴリズムの前に、プログラムそのものが読めなければ何も始まりません。配列の要素番号が1から始まること、← が代入であること、while がいつ終わるか ── ここが曖昧なままアルゴリズムに進むと、「アルゴリズムが難しい」ではなく「文法が読めていない」だけの状態になります。

まだ不安があれば、先に 擬似言語の読み方 を通してください。

科目Bに出るアルゴリズムの地図

出題範囲は試験要綱に、その中身はシラバスに書かれています。まず要綱の原文です。

出典:試験要綱 Ver5.6 科目B 出題範囲

3 データ構造及びアルゴリズム
 配列,リスト,スタック,キュー,木構造,グラフ,
 整列,文字列処理,再帰

これを、シラバスの分類にそろえて整理すると、「入れ物」と「手順」の2つに分かれます。

何か 出題での見え方
配列 番号で場所を指す入れ物 いちばんよく出る。入替え・逆順・シフト・集計・最大最小
リスト 「次はどれか」を持たせてつなぐ入れ物 要素の挿入・削除でつなぎ替えが起きる
スタック・キュー 出し入れの順番が決まっている入れ物 後入れ先出し(スタック)と先入れ先出し(キュー)の対比
木構造 枝分かれしてつながる入れ物 たどる順番(先行順・後行順・中間順)
グラフ 点と点が自由につながる入れ物 経路をたどる・最短経路
整列 並べ替える手順 途中の状態を答えさせる(何周目で配列がどうなるか)
探索 目当てのものを見つける手順 比較回数、見つからなかったときの動き
再帰 自分自身を呼び出す手順 どこまで潜って、どう戻ってくるか
文字列処理 文字を1つずつ見ていく手順 照合・置換・数え上げ
要綱に無いのに出る「AI・データを題材にしたプログラム」

要綱にはもう1項目、「数理・データサイエンス・AI などの分野を題材としたプログラム」があります。何を指すのか要綱だけでは分かりませんが、シラバスの「自然言語処理のアルゴリズム」(形態素解析・n-gram・文章間類似度など)がその中身にあたります。

身構える必要はありません。題材がAIなだけで、やっていることは配列の集計です。第2部の最後に扱います。

第2部 定番処理の型(全26回)

むずかしい順ではなく、あとの回が前の回を使う順に並べています。上から順に読んでください。1回に1つずつ、擬似言語での書かれ方と、1行ずつ動かせるトレースが付きます。

先に実物を1問見てみる

ハッシュ表探索(A7-2)にあたる出題は、すでに解説してあります。値から置き場所を計算して格納するという、探索アルゴリズムの入口です。

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この記事で引用した資料

いずれも独立行政法人情報処理推進機構(IPA)が公表したものです。IPAは公表済みの試験問題について、教育目的での使用に許諾および使用料を不要としていますが、著作権は放棄していません。本記事では問題文を改変せずに引用しています。

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