基本情報技術者試験 科目B サンプル問題 問19の解説|受注管理業務の委託と操作権限

基本情報技術者試験

科目B サンプル問題 問19難易度 ★★情報セキュリティ・業務委託・アクセス権限最終更新 2026-09-22

表1 は、誰が J システムで何をできるかの一覧です。a1 は閲覧だけ、a2 は閲覧と入力。問題文には各人の仕事が書いてあるので、その仕事に要る操作と、○ の並びを合わせるだけで決まります。

難易度 ★★(当サイトの目安)── 方針と要求を、表の行に1つずつ当てはめる。4段階の決め方は科目B 最短合格の戦略にあります。

出題

出典:基本情報技術者試験 科目B サンプル問題 問19

A 社は従業員200 名の通信販売業者である。一般消費者向けに生活雑貨,ギフト商品などの販売を手掛けている。取扱商品の一つである商品Z は,Z 販売課が担当している。

〔Z 販売課の業務〕

現在,Z 販売課の要員は,商品Z についての受注管理業務及び問合せ対応業務を行っている。商品Z についての受注管理業務の手順を図1 に示す。

商品Z の顧客からの注文は電子メールで届く。

(1) 入力

販売担当者は,届いた注文(変更,キャンセルを含む)の内容を受注管理システム1)(以下,J システムという)に入力し,販売責任者2)に承認を依頼する。

(2) 承認

販売責任者は,注文の内容とJ システムへの入力結果を突き合わせて確認し,問題がなければ承認する。問題があれば差し戻す。

注1) A 社情報システム部が運用している。利用者は,販売責任者,販売担当者などである。

注2) Z 販売課の課長1 名だけである。

図1 受注管理業務の手順

〔J システムの操作権限〕

Z 販売課では,J システムについて,次の利用方針を定めている。

[方針1] ある利用者が入力した情報は,別の利用者が承認する。

[方針2] 販売責任者は,Z 販売課の全業務の情報を閲覧できる。

J システムでは,業務上必要な操作権限を利用者に与える機能が実装されている。

この度,商品Z の受注管理業務が受注増によって増えていることから,B 社に一部を委託することにした(以下,商品Z の受注管理業務の入力作業を行うB 社従業員を商品Z のB 社販売担当者といい,商品Z のB 社販売担当者の入力結果を閲覧して,不備があればA 社に口頭で差戻しを依頼するB 社従業員を商品Z のB 社販売責任者という)。

委託に当たって,Z 販売課は情報システム部にJ システムに関する次の要求事項を伝えた。

[要求1] B 社が入力した場合は,A 社が承認する。

[要求2] A 社の販売担当者が入力した場合は,現状どおりにA 社の販売責任者が承認する。

上記を踏まえ,情報システム部は今後の各利用者に付与される操作権限を表1 にまとめ,Z 販売課の情報セキュリティリーダーであるC さんに確認をしてもらった。

表1 操作権限案

利用者 \
付与される
操作権限
J システム
閲覧 入力 承認
(省略) ○ ○
Z 販売課の販売担当者 (省略) (省略) (省略)
a1 ○
a2 ○ ○

注記 ○は,操作権限が付与されることを示す。

設問

表1 中の a1,a2 に入れる字句の適切な組合せを,a に関する解答群の中から選べ。

a に関する解答群

a1 a2
ア Z 販売課の販売責任者 商品Z のB 社販売責任者
イ Z 販売課の販売責任者 商品Z のB 社販売担当者
ウ 商品Z のB 社販売責任者 Z 販売課の販売責任者
エ 商品Z のB 社販売責任者 商品Z のB 社販売担当者
オ 商品Z のB 社販売担当者 商品Z のB 社販売責任者
答えだけ先に見る

正解は エ(a1:商品Z のB 社販売責任者/a2:商品Z のB 社販売担当者)です。

仕事に要る操作を、表1 の行に合わせる

J システムは「業務上必要な操作権限を利用者に与える機能」を持っています。だから表1 は、仕事に要る操作だけに ○ を付けた表です。操作は3種類です。閲覧=見る、入力=注文の内容を打ち込む、承認=入力を確かめて OK を出す。表1 の行の ○ の並びは、閲覧と承認(1行目。利用者名は省略)/閲覧だけ(a1)/閲覧と入力(a2)です。

仕事に要る操作と、表1 の行

緑=空欄に入る行

商品Z のB 社販売担当者

入力作業

閲覧・入力

a2

仕事 …「商品Z の受注管理業務の入力作業を行うB 社従業員」
要る操作 … 注文を打ち込む入力。承認はしない(要求1:「B 社が入力した場合は,A 社が承認する。」)
だから 入力に ○ がある空欄、a2。

商品Z のB 社販売責任者

入力結果を見て
口頭で差戻しを依頼

閲覧だけ

a1

仕事 …「商品Z のB 社販売担当者の入力結果を閲覧して,不備があればA 社に口頭で差戻しを依頼する」
要る操作 … 見るだけの閲覧。不備は A社に口で伝えるだけで、承認するのは A社(要求1)
だから 閲覧だけの空欄 a1。

Z 販売課の販売責任者(A社)

承認する

承認が要る

承認の ○ が
ある行

仕事 … 要求2「A 社の販売担当者が入力した場合は,現状どおりにA 社の販売責任者が承認する。」。B社の入力も、要求1 で A社が承認する
要る操作 … 承認
だから 承認の ○ が無い a1・a2 には入らない(承認の ○ があるのは、利用者名が省略された1行目だけ)。

答え合わせ

正解は エ

a1=商品Z のB 社販売責任者、a2=商品Z のB 社販売担当者。この組合せは解答群のエです。B社販売責任者の「差戻しを依頼する」は承認ではありません。承認は A社がします。

ほかの選択肢は、次のどれかで外れます。

  • 承認の ○ が無い行に、Z 販売課の販売責任者を入れている(ア・イ・ウ)── 要求1・要求2 で、承認するのは A社の販売責任者です。承認できない行には入りません。
  • B社の2人を入れ替えている(オ)── 入力の ○ が無い行に入れられると、B社販売担当者は仕事の入力作業ができません。

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この記事で引用した資料

いずれも独立行政法人情報処理推進機構(IPA)が公表したものです。IPAは公表済みの試験問題について、教育目的での使用に許諾および使用料を不要としていますが、著作権は放棄していません。本記事では問題文を改変せずに引用しています。

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