基本情報 科目B 最短合格の戦略|取る問題と飛ばす問題を見極める

基本情報技術者試験

科目B 合格戦略試験要綱 Ver5.6 準拠最終更新 2026-09-22

基本情報技術者試験の科目Bは、20問すべてを解けるようにしなくても合格ラインに届きます。近道は、確実に取る問題と飛ばす問題を見極めることです。このページでは、問題を難しさで4段階に分けて20問中14問を取る組み立て方を示し、本番の100分の割り方までまとめます。

何問取れば合格か ── 答えは公表されていない

試験要綱のうち、ここで使うのは次の4つです。

試験要綱(Ver5.6)にあること

出題 … 20問(アルゴリズムとプログラミング16問、情報セキュリティ4問)

基準点(合格ライン) … 科目Bは1,000点満点中600点。合格には科目Aも600点以上が必要

評価に使う問題 … 20問のうち19問(残り1問は採点に入らず、今後出す問題の難しさを測るために使われる。どれかは受験者には分からない)

配点 … IRT(項目応答理論)で評価点を出すので、1問あたりの配点割合はない

1問◯点という決まりがないので、「何問正解すれば600点か」はどこにも書かれていません。600点を「6割=12問」と読み替えるのは配点が均等な試験の考え方で、12問で600点に届く保証はありません。

そこで当サイトは、6割の12問に2問の余裕を足した14問(7割)を目標にします。IPAの数字ではなく、当サイトが決めた安全圏です。14問でも合格の保証ではなく、あくまで目標です。評価に使われない1問がどれかは分からないので、20問で数えます(14問正解のうち1問が評価用でも、13問は評価に使われます)。

難易度ごとの目標

14問に届かせるために、問題を難易度で4段階に分け、段ごとに目標を決めます(難易度は当サイトの目安で、IPAの区分ではありません)。

難しさ 解くのに要ること 目標
★ 書いてある行を上から実行するか、説明文の言葉をそのまま式に写せば決まる。追う変数は2〜3個、繰返しは数周まで 全問正解
★★ 何をする処理か(探索・併合・スタックなど)が分かれば空欄が決まる。または、一本道だが周回の多いトレース 8〜9割
★★★ 複数のものを同時に追う(再帰と木、関数2つの対応、空欄3つ)。または、端の場合を全部考える・数え漏れが許されない長いトレース 3問に1問
★★★★ 問題文で初めて出てくる規則を読み解いたうえで、長い追跡や気づきが要る 飛ばす

プログラムが出ない情報セキュリティの4問も、同じ4段階で数えます。答えの根拠が問題文の1か所に書いてあれば★、2か所以上の突き合わせや科目Aの用語が要れば★★、そこに計算が加われば★★★です。

14問をどう作るか

本番の20問が難易度ごとに何問ずつになるかは公表されていません。ここでは、難しい問題が5問(★★★が3問、★★★★が2問)混ざると仮定して組みます。サンプル問題20問も、当サイトの判定でちょうどこの内訳です。

20問のうち取りにいく14問:★・★★は15問のうち13問、★★★は3問のうち1問、★★★★は2問とも飛ばす。13+1=14問

問数は当サイトの仮定(本番の内訳は公表されていない)

★・★★は15問中13問、つまり★は全問取り、★★で落とすのは2問までです(サンプル問題の内訳なら★9問・★★6問で、★★は6問中4問)。14問のうち13問は、★と★★で作る。★★★は3問に1問取れば届き、★★★★は解けなくても14問に届きます。難しい問題を完全に解けるようにするのは、★★までが安定してからで足ります。

本番の100分をどう割るか

本番の問題に★は書いてありません。★は練習で「どれを確実に取るか」を固めるための目安で、本番では開いて数秒で分かる見た目で時間を割り、超えたら切ります。見た目で「重い」問題でも、★・★★のことはよくあります。軽い・重いは時間の目安、★は取るか飛ばすかの目安です。

「100分で20問だから1問5分」とよく言われます。5分×20問はちょうど100分で、余りがありません。つまりこの配分は、1問でも5分を超えたら、その分をどこかから削らないと破綻します。そして20問の重さはそろっていません。3行のプログラムを読めば終わる問題と、○ が2つあるプログラムを行き来しながら配列の図を追う問題が、同じ1問として並んでいます。

そこで、問題を開いて数秒で見分けられる特徴で3つに分け、タイプごとに時間を決めます。以下はIPAの公表値ではなく、当サイトの配分案です。

開いて数秒で分かること 本番での数 1問の目安 合計
会社の状況を説明した長文のケース問題(情報セキュリティ) 4問 4分 16分
プログラムの問題で、下の①②③のどれにも当たらない 約7問 3分 21分
プログラムの問題で、①○(関数・手続の宣言に付く印)が2つ以上 ②図か表が付く ③16行以上 のどれか1つでも当たる 約9問 6分 54分
予備 9分
合計 20問 100分

2段目と3段目は裏返しなので、どちらとも決まらない問題は出ません。③の行数は、〔プログラム〕の枠に並んでいる行を、空行を除いてそのまま数えます(宣言も endif も注釈も1行です)。15行以下なら軽い側です。15行というのは、if と for が1つずつ入って終わるくらいの長さです。

分数の決め方

当サイトの見積もりで、実測値ではありません。公開されているプログラムの問題を①②③で分けると軽い:重い=15:21だったので、本番16問を軽7・重9と見て、重い問題に6分ずつ先に確保し、セキュリティに4分ずつ、残りを軽い問題に回しました。年によっては重い問題がもっと多く、そのときは予備の9分がほぼ消えます。

どのタイプでも、目安を2分超えたらそこで切ります。解けそうに見える問題でも同じです。1問に粘って、後ろの取れる問題を落とすほうが損だからです。予備は9分で、これを20問で分け合うので、2分超過できるのは全部で4問までです(2分×4問=8分。5問目で足が出ます)。

その問題の目安の時間を2分超えたら、いまの見当で1つ選んで次の問題へ進む

目安の時間は、上の表の「1問の目安」

1問の中での時間の使い方も決めておきます。読み始めてから手を動かすまでが長いほど、時間は溶けます。

1問に入ってからの順番

  1. まず説明文だけを読む。
    プログラムの前には「この関数は何をするか」が書かれています。先にそれを1文で言えるようにする。プログラムを上から読み始めるのはそのあとです。
  2. 次に設問と空欄の位置を見る。
    実行結果を聞かれているのか、空欄に入る式を聞かれているのかで、追う変数が変わります。ここを決めずにトレースを始めると、要らない変数まで全部書き出すことになります。
  3. 値を書き出して追う。
    頭の中だけで追わない。2周目で今どの値かが分からなくなり、そこからやり直しになります。
  4. 2分超過したら、いまの見当で1つ選んで次へ行く。
    1問に粘ると、そのぶん後ろの問題を丸ごと落とします。空欄のまま進まず、必ず何か選んでから次へ行きます。

2分の超過は「粘ってよい許可」ではなく「切る合図」です。残り時間の表示を使って、10問目を終えた時点で45分(予備9分を除いた91分のほぼ半分)を通過点にしておくと、途中で立て直せます。

前の問題に戻れるかどうかは確認できていません

試験システムで、いったん次へ進んだ問題に戻れるかどうかは、当サイトでは一次情報を確認できていません。そのため、上の配分は「戻れない」前提で組んでいます。予備の9分を最後まで残して見直しに回す、という作戦は勧めません。

練習の順番

サンプル問題の解説には、各問の冒頭に難易度を載せています(公開問題も順次載せます)。練習は★の低い順に進めます。

  1. ★の問題を、時間内に全問正解できるまで繰り返す。落とすなら、解説冒頭の「この問題を解くのに要る文法」に戻る
  2. ★★の問題で8〜9割。落とした問題は、何をする処理かを一言で言えたかを確かめる。言えなければ第2部の該当する型へ戻る
  3. 情報セキュリティの問題は、★・★★の練習と並行していつ始めてもよい。解き方の記事で読む順番を覚えてから解く
  4. ★★★は最後。全部を解けるようにする必要はない

練習でも同じ時計で測ります。公開問題は1年分が6問(アルゴリズム5問+セキュリティ1問)。その年の問題を上の表で軽い・重いに分け、セキュリティ4分+軽い問題×3分+重い問題×6分を持ち時間にします(軽1問・重4問なら 4+3+24=31分)。これを超えるなら、本番では足りません。

この記事で引用した資料

いずれも独立行政法人情報処理推進機構(IPA)が公表したものです。IPAは公表済みの試験問題について、教育目的での使用に許諾および使用料を不要としていますが、著作権は放棄していません。本記事では問題文を改変せずに引用しています。

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